税に関するコラム
サラリーマン大家さんに朗報、今年分の確定申告は源泉徴収票も自動入力の対象に
税務署に足を運ぶことなく、確定申告をネット上で行う事ができるようになったのは周知の事実かと思いますが、国税庁ホームページの確定申告等作成コーナーで2023年度分から新たなサービスが開始されたのはご存知でしょうか。
そもそも確定申告等作成コーナーとは画面に表示される案内に従って金額等を入力するだけで書類を作成しe-Taxによる送信ができるサービスのことを言います。
(作成可能な書類は以下の通り)
・所得税及び復興特別所得税の確定申告書
・青色申告決算書・収支内訳書
・消費税及び地方消費税の確定申告書
・贈与税の申告書
ここではデータを保存することができるため、作業を一旦中断した時でも途中から再開することができたり、翌年の申告時にデータを読み込むことで入力の手間を省いたりすることができます。さらにマイナポータルを活用すると以下のデータを申告書へ自動入力することが可能です。
・医療費
・ふるさと納税
・公的年金等の源泉徴収票
・国民年金保険料
・住宅ローン控除関係
・株式の特定口座
・生命保険
・地震保険
上記に加え2023年分からは給与所得の源泉徴収票、国民年金基金掛金、iDeCo、小規模企業共済掛金が新たに対象になりました。
サラリーマン大家さんに特に注目していただきたいのが、給与所得の源泉徴収票が自動入力の対象となる点です。不動産賃貸業で年間20万円以上の不動産所得(家賃収入-経費)を得ているサラリーマン大家さんは確定申告が必要になります。申告の際には不動産所得の分だけでなく本業の源泉徴収票の入力が必要ですよね。しかし、この自動入力を活用することで間違いが無いように確認しながら手入力をするといった作業が不要になるため負担が減ります。ただし、勤務先が税務署にe-Taxで給与所得の源泉徴収票を提出していることが必要になるためご自身の勤務先が対応しているか事前に確認しておくようにしましょう。